フィクションです

2023-01-01から1年間の記事一覧

12月の短歌

青、黄色、キラキラ光る街と人 わたしはいつもどこか孤独で 大きめのストール巻いた君はそう永遠少女、駆け足で笑う 気持ちはいつも届かない 君はずっとずっとずっとずっと前にいて 冷えているこの指先で触れ合って確かめる愛、愛、あったかい イベントの前…

記憶

ママチャリで池袋北口のホテル街を駆け抜ける よく知らない男が自転車を漕ぐ わたしは荷台に乗って運ばれる ラブホテルからラブホテル、春を売り始めてまだ一年目 ソープランドのボーイが餌付けして、居着いた野良猫が「ニャア」と鳴いている 風が吹くと気持…

いつか来てしまうお別れに

実家の愛犬が亡くなって半年が経った 家に帰ったら、尻尾を振って出迎えてくれることが当たり前だったから、玄関を開けてカタカタカタと木製フローリングと少し伸びた爪が当たって響く、近づいてくるあの音が聞こえないことが寂しい かなりおバカな犬で変な…

☺︎

あなたの語る綺麗で純粋無垢なその苦悩が、わたしには眩しくて羨ましくて妬ましくて、「他人に語れてしまうほどの挫折でよかったね」と思ってしまう心の狭さ、醜悪さ コンプレックスがかすかに滲むこの顔がいつまでたっても好きになれずに、もう全部が終わる…

自己暗示

頑張るというのはとても根気がいるし労力も伴う 頑張ったのに頑張った分の結果が出なければ悲しいし嫌になる 馬鹿馬鹿しくなっていく でも頑張っている人を妬むだけの過去の自分にはもうなりたくない 自分が頑張らないことに目を背け、言い訳ばかりしていた…

残暑

高校2年の夏を未だに引きずっている 少しずつ苦しくなっていった学校生活、逃げるように自室に閉じこもり、必ず行かなければいけない夏季補習は1日も行かなかった 学校をサボっているため親とも気まずく、話せばすぐ喧嘩になって殴られて黙らされる そういう…

なんてことない光とか

また有名人が自死してしまったというニュースだ そういうニュースの度に会ったことのない人だけれど、それなりに胸が痛むし悲しくなる わたしは双極性障害で、自殺未遂をして病院に運ばれたことがあるから、死にたいと思う気持ちは痛いほどわかる というかこ…

一生のお願い

そういえば、かわいいとか好きとか言ってくれなくなったねとシラフの状態で気がついた お気に入りフォルダにいれるくらいあなたの顔がわたしは好きだけど、そっちはどうかな 「愛情表現はちゃんとするほうです!!!」 ビックリマークがたくさんついてたあの…

サブカルワナビーと恋愛的価値観

『花束みたいな恋をした』を観た。 公開当時、わたしは本屋でバイトをしていたが、ほぼ毎日今村夏子の文庫本の在庫を若い人に聞かれていた。なぜかと同じバイトの子に聞いたら、「今やってる『花束みたいな恋をした』の影響だよ〜、観てないの?」と言われた…

ぎゃー!

どんなお化け屋敷も平気だけど、唯一恐怖を感じた探検迷路があって、度々その迷路のことを思い出す これ作ったとき絶対キマってただろっていうカオス感、まるで高熱のときに見る悪夢、しぼんだ風船に所々切れている照明、サイケデリックな床天井、雑な装飾、…

思うこと、色々

就活…就活…就活…うるさいんじゃボケ! いい企業に入りたいとは全く思わない、いわゆる年収が高いとか社員数がめっちゃ多いとかめちゃくちゃ名の知れた大企業とか、そういう世間的に “良い” とされている会社に別に魅力を感じない ただ働くなら、わたしはわた…

自己実現の鬼ゆえに

視野が広くなったと思う 昔からブログやSNSに度々文章をしたためているが、ログに残っているものを読み返すと若いなと思う 別に今も年齢でいえば全然若いんだけど、考え方や価値観が未熟で無鉄砲で感情的で、そういう少し目を当てるのが恥ずかしくなるような…

01:01:00:13

大晦日はいつもダウナー、1人でいると余計なことばかり考えてしまうね 欲しい人からの新年の挨拶は全く無くて、どうでもいい人からの新年の挨拶に返事をしなくてはならない、それがうざったくて全部の通知をオフにした 新年の抱負とかないよ、どうせいつまで…