フィクションです

なんてことない光とか

 

 

また有名人が自死してしまったというニュースだ そういうニュースの度に会ったことのない人だけれど、それなりに胸が痛むし悲しくなる

 

わたしは双極性障害で、自殺未遂をして病院に運ばれたことがあるから、死にたいと思う気持ちは痛いほどわかる というかこんなクソみたいな社会で死にたいと一度も思ったことのない人間の方が異常だ

わかるからその選択をしたことに対して否定はしないし、本人が望んだのであれば、結果はどうであれその意思は尊重するべきだと思う

 

ただわたしはずっと頑張ってきた 今までこんなに頑張ってきたのにここで自殺したら割に合わないよなといつからか思うようになった でもそんなのは意味を持たないことを知っている

大きな希死念慮に飲み込まれ、気づいたら死んでいるなんてことはザラだ その瞬間は突然来る

明日かもしれないし来年かもしれないし十年後かもしれない、一生来ないかもしれない

 

死んだらそこでもう終わり 後悔もクソも無い

ただ事実が残るだけだ

あなたも毎日頑張っている でもそれを終わらせたくなる日もある 別にそれでいい

流れゆく日々の中であなたはわたしとちゃんと生きていて、そこにいた それが過去になっただけということ

瞬間の繰り返し、繰り返し、繰り返しに終わりを告げる 本当にただそれだけ

ただわたしはあなたがいないときっと寂しいし、わたしが死んだときはあなたも寂しがって欲しい 生きてるうちは生きててよかったなんて思わないけど、わたしが死んであなたが寂しそうにしていたら生きててよかったって思えるかもしれない わからないし、わからないと思うけど

でもそれだけでいい それだけが本当に

 

 

 

 

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走馬灯 みる前にまた灯してよ

小さく揺れてる あなたの光